メカナムホイールの設計

Robomasterを見てメカナムホイールを使いたくなり設計してみた。
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とりあえず第一弾は、このような感じで完成した。

設計にあたり、以下に気をつけた。

  • なるべく、手持ちの3Dプリンタ(ANYCUBIC MEGA-S)と、近所のホームセンターで購入できるもので組む。
  • サブホイールのグリップ素材として、燃料ホース(10cmが20円程度)を利用する。近所では、内径x外形で 6x3・7x4・8x5・9x6・11x7・ 12x8・ 13x9・16x12といろいろ揃う。
  • サブホイールのシャフトとして、ステンレス棒(1mが数百円)を利用する。

復習も兼ねて、サブホイール部分の作り方をまとめておく。

メカナムホイールの設計方法 by ohguma

(1)まずホイール径を決める。
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(2)ホイール厚を決める。両端にオフセット平面を準備しておく。
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(3)サブホイール用の傾斜平面を準備する。原点の軸でなく、(1)のホイール径のスケッチの直径部分の直線を軸とすれば、作成した傾斜平面ともとの平面の原点が揃い、作業しやすくかった。角度は45度。
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(4)サブホイール径は、使用するグリップ素材に依存する。今回は外形x内径が9x6mmの燃料ホースを採用。サブホイールはホイール外形に合わせてラグビーボール状に径が変化するが、異なる径のホース(外形8mmと9mm)を使いそれを再現する(つもりだったが、ある程度伸びるので1種類のホースで実装した)。
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(5)ホイール径を越さないい程度に、押し出し量を目視で調整。
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(6)サブホイールの軸はホームセンターにある2mmのステンレス棒を使用。切断にはニッパーでなく、クリッパーを使用。

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(7)サブホイールの端を基準にオフセット平面作成。
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(8)サブホイールの支えを押し出し。
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(9)サブホイールと支えを、円状配置でコピー。
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(10)履歴を戻り、支え部分の形状を変え、各サブホイールごとの支えが重なり、結合できるようする。
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(11)支えのみを結合し、(2)のオフセット平面を使って、はみ出す部分を切り取り。
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(12)サブホイールを非表示にして、支えを結合
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(13)適当に面取り。印刷時に下側になる面は、面取りして天井を作らないようにする。斜めのオーバーハングする壁ならサポートなしで印刷できる。
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(14)適当に軸受等を作成。
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(15)コピーして、メインホイールの裏表を揃える
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(16)サブホイールを表示して全体を確認。
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反省

サブホイールのシャフトをサンドイッチして支えるようにしたが、ホイールの組み立てがとても面倒だった。
メインホイールの外側から長いネジを通して、反対側をナット等で固定する方式を推す。