鍋CADでDXFを作り、NCVCでNCDを作り、NC-MODELAで削る。
NC-MODELAを使う場合、USB-シリアル変換ごしでもMODELAを操作できるので、シリアルポートを持たないノートPCなどからも加工ができる。ストロベリー・リナックスのUSB⇔シリアル変換モジュールを使用中。捨て板を面出しするために、MODELA Playerを使おうとした時は動かなかったので、別にシリアルポートのあるPCを用意した。

鍋CADでは、複数のレイヤーを分けて作図した。

  • 図面   まずこれを作る。切削用レイヤーにコピーして使う。
  • 加工範囲 原点指定レイヤとしても使う。
  • 外形-3  各パーツ外形を輪郭オフセットを使って作成
  • 穴-3   貫通穴。Circleは輪郭オフセットが使えないようなので、径の異なる穴を追加する。
  • ポケット-0.6 ネジの頭を収める用のポケット穴(0.6mm深)

NCVCの切削パラメータは切削送りなどのパラメータはMODELA Playerの条件を真似し、3mm板厚用とポケット加工用の2種類の切削条件ファイルを作る。切削レイヤは正規表現で「\d」を指定し、外形-3,穴-3,ポケット-0.6を一度に読み込む。読み込んだ後、ファイルメニューのNCデータへの変換からレイヤーごとの複数条件を選択し、外形-3,穴-3は3mm板厚用、ポケット-0.6はポケット加工用の切削条件ファイルを指定する。

全オブジェクトをちびちびと同じ深さで削っていくのを見ていて移動が多いのが無駄やなと感じる。いろいろ調べると、NCVCのPDFマニュアルに、切削パラメータ設定で深彫切削の手順を一筆にすると、ここのオブジェクトごとに彫り進めるとあった。次はこれを試す。

今回は1時間掛かって4つのパーツの切り出しができた。捨て板とABS板はMODELAに付属のセルタックで固定していたが、作業中のズレもなく、またマイナスドライバーでさくっと剥がせた。Z軸の原点出しが若干甘かったようで、カッターで切れ目を入れて初めて各パーツを切り出すことができた。バリは厚いとこで0.3mmあった。